スケッチ

秘密は本当に秘密・・・謎でしかない。

訪ねたのは随分昔の事なのだけれど印象的。 ノーベル賞の晩餐会が催される場所だったはずの、 ストックホルム市庁舎。本当に印象に強く残る。 設計はラグナール・エストベリ。 ガイドツアーでは変人扱いされ笑いを誘っていた。 学生時代、当時既に古いモダニ…

光、大きさ、質感・・・その3

光や大きさ(スケール感)、質感(テクスチャー)、 肝心な事にこれらは写真には写らない。 また、読んで理解できることでもない。 自分の目で見て、体で感じる意外の術がない。 古今東西、建築(空間)は、実際に見に行き、 リアルな経験を得ずして学べない。 …

描く 【編集中】

函館の住宅のディテールのスケッチ、 1/2スケールでとりあえず8枚を描く。 設計、見積の際に検討していたことを、 より具体的なアイディアとして検討し、 工事のはじまる前に適切に伝えたい。 ディテールもCADで描いて良いのだけれど、 どうも何時からか、…

コーヒーを頂きながら。

コーヒーを頂きながら過ごすのが、とても好きだ。 何をして過ごすのかは時折による。 この日は、スケッチを始めていた。 屋根の納まりを悩む。 具体的な解答足りえるものが描けたと思う。 方々、ディテールが必要になり始めている。 どのような空間を求める…

珈琲と。

着色は自室事務所でマーカーを使う。 そんな高価な代物に頼らなくとも十分なのだけれど、 グレーのグラーデーションがたまらなく好きだ。 お気に入りのPANTONEは既にインク切れ、しかも廃盤。 MAXTONのマーカーもどれもがインク切れに陥ってい…

描く。

明日の打合せのために、スケッチを描く。 何を作るのかを示す時はスケッチがとても良い。 どういうわけか最近、描く時はカフェに行く。 いろいろ描くけど、今日は太い線で漫画風。 次はディテールが必要になるかな。 しばらくは通うことになりそうな気配。

スケッチ

しばしばカフェに逃げ込み、篭り、 時間の経過を忘れ、 淹れて頂いた珈琲をわすれ、 どう言う訳か公衆の面前で、 いつしか没頭するようにペンが進み、 と、いう事を経験する。 思い出したようにススる冷えた珈琲も旨い。 描いたスケッチが生きるのか? これ…

ILFORD 

イルフォードのフィルムは柔らかくてイイ ・ ・ ・ などと語れるほど写真が詳しいわけではない。 そもそもは訪ねた建築を撮るため、必要に迫られてカメラを覚え始める。 欧州を巡った時は暗いズームレンズ一本とNIKONのマニュアル一眼レフカメラを持っ…

バルサ

サッカーのユニフォームかな?と気になっていたのだけれど、胸の右上に 輝くそれは正しくバルサ!FCバルセロナの来期アウェーユニフォームを 着て現れたのはバルセロナ帰りのbookshelfのオーナー、F氏。 この日はお誘い頂き、【 SAPPRORO CITY JAZZ 】に…

建築金物   ■BUTSUGWANJI vol.7

道東のお寺では阿弥陀様まわりの仏具を金物で設えるべく検討している。 通常の仏具ではなく、スチールを使う。重厚さ、繊細さ、質感は魅力だ。 設置、組立、搬入も考慮しつつ、より繊細なデザインとすべく試案中である。 「建築金物」、住宅でも螺旋階段や階…

キッチン その1  ■S-house vol.16

S-Houseのキッチンは造作キッチン。デザインはオリジナル。 長さ2800mm×奥行き800mmの大きなキッチンをリビングの 一方に配置する、LDK一体のオープンな空間が特徴となる。 S-Houseのインテリアは白と黒のコントラスト、モノトーンを基調 としている。キ…

和室  ■S-house vol.15

S-Houseには和室がある。諸事情から客間は必要であった。 当初からインテリアのイメージが十分にあったわけではない。 予感はあった。それは畳選びで現れてくる。クライアントは畳を 「黒」、縁は「墨色」を選ばれる。方向性が明らかとなった。 造作が間もな…

外壁のディテール決定物語。  ■S-house vol.14

立平葺は特殊な加工部材を用意せずとも、折る、曲げる、掴むという 基本的な加工で納まるシンプルさ、面白みのある仕上げだと思う。 故に、なるべく複雑な納まりは避けたい。出来るだけ簡素に考える。 監理が始まると直ぐに窓廻りや軒先、水切りなど一式のス…

軒  その1  ■S-house vol.10

建築をより良くするためには、発想しイメージを絵にする「計画」、実際に 図面を製作する「実施設計」、そして”現場”の「監理」が欠かせない。 現場が動き出すと、「監理」業務が始まる。 「現場管理」は安全、工期、コストを管理する施工者の業務。 「設計…

カマダストーブ

先日、とある所で古いストーブと出会う。 フクロクストーブの第3号だとばかり思っていたら、 「ダマカ」・・・いや、「カマダストーブ」というものらしい。 以前に紹介したフクロクストーブに良く似ている。石油ストーブに 取って代わられるまでは、数多く…

フクロクストーブ

先日、DOMA/Bookshelfのストーブのお話を書いた。 ストーブ、国内ではそれほど古くからあるものでもないらしい。 1856年に函館ではじめて製造されたストーブは英国船のストーブを 手本としていたという。明治30年頃になって都市部から普及が始まり、 やがて…

ラクガキ。  ■S-House vol.1

進めている住宅の一つ、思案している。プランも規模もほぼ 固まっているのだけれど、細部はまだまだこれからだ。 あるスペースの壁が決まらない。イメージはあるものの、 さて、どうしよう?悩んでも始まらないので、こういう時は 手を動かすに限る。動かせ…

スケッチ

生まれ育った道東の小さな街には、大きな木材製材工場がある。その工場を 描いた絵は、あるギャラリー主催のスケッチ展で優秀を頂いたと記憶している。 気に入っているスケッチだ。小さな頃から眺めていた姿は、少し異様な光景に 見えるけれど、親しんだ日常…

小窓 【 DOMA / yamanote 】

O邸はローコスト住宅と呼ばれる。しかし、一般的な既製品で造る住宅よりも ずっと高価な家である。大手ハウスメーカーの住宅も既製品で造られるけれど、 高価なのはブランド料が上乗せされているのだろうか。(余計な発言です。) 断熱仕様はフラット35で…

スケッチ 【 DOMA / yamanote 】

スケッチはとても好きだ。描いていると理解が深まる。O邸の玄関 廻りに取り組む。ちょうど表札をどうするか?打合せてたこともあり。 何が欲しいのか?絵があると伝わり易い。そんなスケッチが玄関に 貼ってあったとクライアントより写真を頂く。(O氏に頂…

光 ・ ・ ・ 北欧

空間とは「光、大きさ、質感」から成るものと思う。 自分の設計はこの3つをどう組み立てるのかに沿っている。先の 工事中のBookshelfでは”光”について書いている。人工照明 ならある程度計算は出来るけれど、建築は自然光に挑まなけ ればならない。それが住…

住まう楽しさ  〜サヴォア邸のスケッチより

■以前、書きかけたサヴォア邸での子供達のお話。 20世紀の巨匠、建築家 ル・コルビュジェの代表作となる住宅が パリ近郊にある、それがこのサヴォア邸。世界で最も有名な住宅 の一つかもしれない。「なるほど名作だ」と理解することができる のだろうか?初…

名作スケッチ

前の記事のサヴォア邸、描いたスケッチの幾つかを掲載してみようと思う。 写真はたくさん撮るもののスケッチは上手い下手に関わらず自分が何を 見てきたのかが時を経ても確認できる優れたツールだと思う。 ポワシーにあるこの住宅を見に行く前はパリに滞在し…

考古 〜道南より〜

【国指定重要文化財 遮光器土偶 亀ヶ岡遺跡 縄文晩期】市立函館博物館にて催されていた”縄文の至宝”展にてスケッチ。 ”口”が可愛らしかった。ぐっと噛み締めたような口が。ん?鼻か? イヤイヤきっと口だ。口というより噛み締めた下唇だ、たぶん・・・ 南茅…

キッチン 【 DOMA / yamanote 】

Dandelionに書いた住宅、既に減額調整を経て着工している。 現在は基礎工事が始まっている。この減額調整は難しかった。 全ての項目を何度も見直し、取捨選択を厳しく検討した。 施工業者は様々な知恵を搾り出し、大きく協力してくれた。 何よりクライアント…

SAPPRO CITY JAZZ

昨晩はF氏に誘われて大西順子さんのライブへ行く。 何形式というのか、テーブルを囲み飲み食べながら 楽しむライブだった。こりゃーイイ。ピアノは打楽器なんだなーと思う。 彼女の手は横ではなく縦に激しく動く。楽しいひと時を過ごさせて頂きました。 会場…

本願時展の影像

予想通り賑わう展覧会に何とかこっそり行くことが出来た。 素養の乏しい自分は思いの他多くを学び有意義であった。 改めて眺める日本の絵図、建築の表現がとても面白い。鳥の目線で俯瞰 する街並は奥行き感なく屋根はあちこちを向き、描きたいものが描かれる…

サヴォア邸

. 地下街は小鳥の広場向かいにいた先週の土曜日、好きなパネルを 数枚持ち込み展示していた。その中の一枚は昨年、室工大同窓に よるギャラリー展の際に製作したスケッチ編だった。ヨーロッパ を歩いた際に描きためたスケッチをハガキ大にし並べまとめたもの…

建築は、時間を『ゆっくり』 させる機械である。・・・考察

. Rathaus Bensberg : Gottfried Bohm ベンスベルグ市庁舎: ゴッドフリート・ベーム . 学生の頃、ドイツ表現派の彫塑的な建築に心酔していた時期がある。以前ヨーロッパを 旅した時にその幾つかを見ることができた。これはケルン近郊のベンスベルグの市庁…