冬の風景

故郷の街で設計した一つ。古い集落の道端にある公衆トイレです。
トイレは10坪に満たないのだけれど、中は円筒ブースが林立する
森の様、初めて訪れる人は容易に迷子になれると思う。


昨年末に撮った写真を現像してみた。


もう10年以上を経ている建物はすすけ、汚れも目立つ。古い街並み
から集めてきテクスチャーをまとい、新築時から街並に良く馴染んで
いたのだけれど、今は区別が出来そうにない。ただ夜は少し、光る。

 


雪のあと、冬の風景。雪の白の中、寂しげな道をほんのり照らす。
随分悩んだ外部の間接照明だけれど、今も明るい。今年もまもなく
雪に覆われるんだろうな。