大工工事 その1  ■S-house vol.23

S-houseの大工は気さくな若手ペアであった。快活な彼等の創る現場の
雰囲気は実に良く、何より感心させらたのは現場がいつも綺麗なこと。
これがとても大切なのだ。何時訪ねても気持ちが良い。




仕事は丁寧、他業者と関わる部分も面倒見良く、板金で悩んだ時
一緒に考えてくれ、電気屋さんが困った時は手を貸してくれる。随分、
助けて頂き、感謝は尽きない。大工に恵まれた現場は実に楽しい。


掛けた面倒は多い。特に手間の掛かる仕事を最後まで引き伸ばして
しまい、彼等の予定を狂わせてしまったかもしれない。それでも最後
まで手を抜かず、仕事は丁寧。会えば笑顔で苦労話をしてくれる。




■外壁羽目板


施主施工の外壁、作業台の手配など随分サポート頂いたのだけれど、
なかなか終われずに仕事を残してしまった。




■和室


「何かします。」とは宣言していたものの、肝心のデザインが決まらず。
結局、手間のかかるものとなってしまった。一度造るも、他の業者の
仕事が出来ないと判明し、バラして再作業という苦労をお掛けした。




■2F カウンター

絵には描けても「出来ません。」というデザインしか渡してはいなかった。
ここのデザインには毎晩、頭を抱える。ようやく得た無理なく綺麗で且つ、
実現可能なデザインは、もちろん手間のかかるものであった。


      


シンプルに組み立てたカウンター。それをシンプルに見せるためには、
密な計算と手間が欠かせない。隠れてしまう部分を面倒がらず、正しく
気を配る、手を惜しまぬ仕事のおかげでデザインが完成される。


(写真は吹抜、下からのカウンター見上げです。)




その製作過程は、その2で少し書こうと思う。