印象的だったこと。 イベントに参加して。


函館のイベントで印象に残っていることがあるので、記しておこうと思う。


印象的だったのは、既に家をお持ちの来場者が少なからずおられた事。
家に興味・関心があり、現状に不満を感じている点は共通されていた。
経験があるだけに要望は具体的であり、また強い熱意が感じられた。


直ぐに建築へと進むことは容易ではないだろう。持家をどうするのか?
新しい敷地を探すのか?資金計画は?克服すべきことは多い。
そのような事柄も含めてお手伝いすることが出来たならと思う。
声にし、欲すれば道は開けると確信している。




若いご家族の住まいだけではなく、次のステップに在る方もある事。
建築家を選ぶという一般的ではない選択も求められるという意味でも、
函館が成熟した場所である証なのだと感じられた。


実際、函館に限らず道南の風景には趣がある。良質な生活環境までを
デザインするのなら景観や周辺環境へ配慮する設計スタンスが欠かせない。
新築であっても、既存の街並みに組み込まれるという意味では改修や
増築というスタンスで考えるべき事も多いのではと思う。


真白で空白の敷地で建築単体を考えるのではなく、歴史や街の営み、
何かしらの痕跡や既存の景観との調和ある生活環境のデザインすること、
当然計画されるべき事であり、非常に難しく、何より興味深く感じている。

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