ドライブ日和

函館の帰りは下道をゆっくり海を眺め走る。
室蘭はイタンキ浜の東、クジラ半島の見える浜で、
昼と夜が入れ替わる瞬間に立ち会う。
時間にして10分もない刹那。


この光景が毎日あるのだと思うと凄い事だ。
学生の頃にあれだけ通った場所なのに、
この刹那を観察したのは稀、勿体無い。


函館では昨今イカが獲れないのだと聞く。
噴火湾ではなく太平洋でイカ釣りの灯り、
以前はなかったように思う。


善光寺、今年も立ち寄る機会が出来て嬉しい。
ここは何時訪ねても本当に良い景観がある。


有珠の入江、地形とあいまうことで程よく閉じ、
程よく開かれ、流れ込んでは淀み留まる具合の、
境内の空間がある。これには興味が尽きない。



八雲を過ぎた頃に出会う「黒岩の奇石」らしい。
道路が高架にて線路を跨ぐ場所、死角にあり、
これまで気付かなかった。
・・・個人的には大発見かもしれない。


様々疑問に思うもネットで直ぐに検索できる今、
謎は謎のままに出来ず。分らなければきっと又、
訪ねるなり調べるなりしただろうに。


打ち捨てられた感もあるのだけど、この風景は
かなり奇妙で珍しく、好奇心を誘う。
石碑の右手遠くには駒ケ岳が見えています。


長万部にある本郷新の『嵐の中の母子像』。
これは過去に何度か写真を載せた事がある。
どうも私は好きらしく、会いに行くために
長万部に立ち寄りたくなってしまう。


母のポーズ、相当に苦しい体制なのだけれど、
嵐の中、風に耐え忍ぶに必要な姿勢なのかな。
幼子を抱く優しい右手、異様な存在感の左手、
見る角度、見る場所、感じ方で剛柔が様々に
見え隠れする様がとても印象的だ。






書きたい事はたくさんあるのだけれど、
筆というか、キーボードが遅い。
ドライブは先週の事、写真を整理していると、
つい、時間が経ってしまう・・・