陰影。


夕方の頃、11年前に塗った壁に映える。


塗壁は本当に好きだ。
映える光が美しい。
ドマの吹抜に掛かる梁、
掛けられた植物、
具合良く日差しを得て落とす影。
リビング正面の壁である。
日常の一コマがそこに在る不思議。
その一光に気づき、ハッとしてしまう。
そんな光景のある建築。


これがクロスの壁なら不陸や汚れが
気になってしまうだろうか。
それが自分達で仕上げた壁なら?
そこは誰が塗っただろうか?
私だったかな?
だから、こんなに綺麗なんだよと、
思ってみたり。