計画案


パースを製作した。
こういう断面パースは手間が掛かるのだけれど、
実際には見ることの出来ないシーンでもあり、
こうして見えて少し安心したりする。


施設建築、空間は落ち着きを得られそう。


長さ14.5m×幅5.4mの大空間を上下階に設け、
北側に居室を整理し、南側は大きな窓と吹抜の
空間構成。
元々は鉄骨での計画、急な構造変更の末に、
木造での大空間を求める設計は難題。
正直、言いたい事はあるものの、ともかく、
求められた空間には概ね近づけそうではないか?


南傾斜の屋根と長い庇、夏は日射の取得を抑え、
冬の低い日差しは妨げずに取り込む。
最大4間幅の大きな開口のある南側は明るく、
その明るさを眺めるように大空間を配置し、
事務等諸室は安定した環境の北側に。
二階は贅沢に北側ハイサイドライトで採光する。
敷地南側には広く庭をとり、建物を配置する。


北方の建築においては基本となる構成だろう。
用途や敷地、要望など条件の整理は欠かせない
けれど、この構成であれば安心感は確か。