■敷地相談、お気軽にどうぞ。 ■S-House vol.7
■敷地相談、お気軽にどうぞ。
知らない敷地と出会い、そこに生活ある風景を描くこと、これは発想
演習のようでもあり、自分自身、とても楽しい機会でもある。土地選び
のサポート、例えばこのようなカタチで参加させて頂くことも出来ます。
通常の設計では、計画案を手にするまで最低でも2週間は要するし、
数ヶ月に及ぶこともある。しかし、土地選びは時間との勝負である
ことも多い。故に、ここでの計画とは速く手にすることを重視します。
ざっとゾーニングを施し、意中のもの、正攻法なもの、納まりのよい
ものを、考えられる要望やコストから実現可能なものを計画を選び、
即座にカタチにしてゆく。出来不出来はご了承願うとして。
この取り組み、土地の可能性の一旦は示せるのではないかと思う。
もしも気になる土地があるならば、その形状など一般的な価値基準
にもとらわれず、様々な模索が具体的に出来るのではと思う。
南面するまとまった四角の土地などは実はとても苦労する。ハウス
メーカーの標準的なプランにとっては都合が良くとも。案外、歪なもの、
細長い敷地などが、周囲の状況によっては活かせることも実は多い。
この設計では、そんな取り組みがあったものの土地が決まるの報は
思わぬもの、選ばれた土地は立地、印象ともにとても良くて一安心。
問題は「建築条件」付きであったこと。これだけは相当に参る。
一年あまり、探しては考え、悩み、待つなど、、なかなか意中の土地に
出会えずに居たのに、決まる時は案外、あっけないのかもしれない。
「建築条件」とは工務店が決められていることが多い。通常の設計
プロセスを周到できぬこともあり、特にコスト面での制約は気がかり、
また、請負工務店の技術レベルにも左右されることになる。
望ましい条件とは言えないかもしれない。結局、人は土地に住むのでは
なく、家に住むのだから。
ただ、熱意も通じたのだろうか、今回お世話になるK建設、既に着工し、
数多くの監理打合せもさせて頂いているのだけれど、担当のK氏には
とても良く対応頂き、現場は楽しさが感じられるに至っている。
当初は、設計が入っても費用が増すだけで意味はないのではないか?と
辞退する覚悟も決めていた。それでも、誰かが描かねばならぬ。ならば
自分が最後まで描き遂げることで、少しでも意図を汲みたいと臨む。
・・・その下りは次に書きます。