キッチン その2  ■S-house vol.17

キッチンを考えるには様々なポイントがある。プランから当然検討し、
収納やインテリアとの関係、どのようなスタイルかを想像を膨らます。


その想像を各部のディテールや機器選定などを通じて具体的にする。
そんな中で最も基調となるのは天板の仕様だろうか?何にしよう。





当初は人口大理石、所謂”人大”を考えていた。ステンレス天板
も考えられるのだけれど、今は随分高価になってしまった。また、
S-Houseのキッチン製作所、価格面でも人大には強い。


人大は様々な製品がある。アクリル樹脂で作られた硬質で質感
もなかなか良い素材、私の好み、お勧めは今のところ「ホワイト」。
白と言っても写真のように何種類もある。光にかざし、眺め迷う。






造作のキッチンは普及の既製品に比べるとやはり高価だ。けれど
オプションが追加された高価な製品ラインとなら良い勝負も可能。


造作の場合、ありとあらゆる全てを選択することが出来る。予算に
見合う仕様を探すのは容易ではない。金物類はもちろん、機器や
仕上げにはキリがない。予算バランスも考慮し、正に仕様を探す。






        


契約時仕様に既にこのコンロを計上していた。ハーマン社の上位
機種を選択するのは難しいとは考えていた。この製品はOEM
比較的安価!選択できたことが、後のデザインに大きく影響する。


ステンレス製のこのコンロ、特徴的なゴトクは「厨房」の雰囲気。
そのゴトクを外すと本体の清掃性は劣ることがない。機器決定は、
使う人の勝手や調理のスタイル次第となるだろうか。


たまの休日に父がキッチンに立ち、豪快に中華ナベを振り。焼飯を
作るのならお似合いだ。ちなみにS-Houseの熱源はガスを選択
している。個人的には不都合のない限りガスを勧めることが多い。





クライアントには事前に北ガスショールーム等で確認頂いている。
再度、ご夫婦に確認頂き、このコンロを採用することとなる。


そこで悩みが再発する。このステンレス製のコンロなら、天板も
ステンレスの方が良く似合う。問題はコスト。厚板ではなく薄板を
加工する工夫により、ステンレス天板を予算内に納める。


こうして、天板と機器の一つを確定することが出来た。これがこの
先の一つの基準となる!しかし、確定まではまだ、先は長い。