竣工写真 


マンションの2つ目が無事竣工した。
電車通りの一棟目の吹雪の日の撮影と違い、
少しゆっくりと居ることができた上に、
写真も相当に撮ることが出来た。


竣工写真は自分で撮るようにしている。
写真が得意だから、というわけでもなく、
自由に使える写真が欲しいということは
あるけれど、何より撮りたい。


ファインダーは興奮する自分を諌めくれる、
不思議な覗き穴である。確かめるべく対面
する時には欠かせない視点ともなる。


歩き、止まりしつつ、確かめるように眺め、
時々カメラを構えて撮ってもみる。
しばし、自分だけの対面の場となる。


引渡しを終えてしまうと、人様のものに
なってしまうので、こう歩き回ることも
なくなってしまう。刹那の大切な時間。


デザインを請け負っただけではあるけれど、
大変貴重な時間であり、思い入れは深い。