見事な庭風景でした!


先日、久しぶりに訪ねた【DOMA/yamanote】
見事な庭の光景が印象的だった。



オーナーさんが当初から思い描かれていた風景、
竣工時とは違い、ようやく満たされた雰囲気。



アプローチは草がやや邪魔なのだけれど、
足元を確かめながら歩くのがとても楽しい。



手入れをしているのだか、していないのだか、
何が正解か?これで良い。とても素敵だと思う。



コートハウスでもある【DOMA/yamanote】の庭、
木々も成長著しく、窓から見える風景も整う。



塀はオーナー自らが労して塗られたもの、
夕陽が育った木々を越して影を落とす。



えー、ご馳走様でした!
何時もながら、振る舞い頂いた手料理が美味しいー



この住宅は通りからは本当に小さく見える。
故に、育つ庭の草木と本当に良く呼応する。
調和の見られる今、景色を作り出している。

光。

【 DOMA/yamanote 】のオーナー様より届いた写真がカッコよくて見惚れていたのだけれど、掲載させて頂く。




ジロ、決まってるな。
どの写真も、あの窓からの光線だろうと想像出来るのだけれど、綺麗に日常に映えている様子が嬉しい。
2枚目の写真の背景の壁は、御主人が塗られたところか私の塗った壁。
光は好きで、だから設計ではいつも大切に考えるのだけれど、それが実際に生活にどう反映されるのか?
これは実際に住まう人にしか分らない。
設計で意図した基本が達成できているかどうかはもちろん、想像以上の事が日々起こり得る。
何気ない日常が綺麗にみえたり、カッコよかったり、穏やかだったり、楽しげであったり・・・
そんな発見を伝えてくれるとテンションが上がってしまう。




一枚目は、三角山の望めるドマの西側高窓の西光を背にした写真だろうか。
二枚目は、リビングの北側面に置いた椅子の上、西側のテラスドアからの陽射しが床面で反射している。
正解かどうかは、次に訪ねた時に確かめよっと。


ん?とすると、実は一枚目は二枚目と同じ場所、西側テラス窓からの西日を背にしたのだろうか?
あの窓から、道路向かいの家々の間の隙間の庭越しに西日が低く差したのだろうか?
・・・考えると眠れなくなりそう・・・気が利くオーナーの挑戦なのか?次に訪ねた時に確かめたい。

雪を追う !?

メールが届いた。降る雪を追うジロだ!
まだまだ子供だなー、元気かなー
【DOMA/yamanote】のオーナー様より。

年が明けたらお誘いしてくれるって、
嬉しいお誘いメールです。




DOMA/yamanote】は自分の原点の、大きな一つ。
本当にシンプルに、明快に要望を頂けた住宅。
外観のスケール、内に広がる空間の伸びやかさ、
室内の至るところで寛げる場を見出せる寛容さ。


場所の持てる可能性を探求し、
要望には素直に、より柔軟で大きく求め得たもの、
オーナーに相応しい姿になれたのでは?と信じたい。
自分の思い入れだけでは到底、たどり着けなかったもの、
数々がシンプルに成果として像を結んだ住まい。


設計者としては、訪ねる時は緊張はするのだけれど、
訪ねてしまえば、楽しく過ごさせて頂ける住宅建築です。

敷地のはなし。その2【DOMA/yamanote】  【編集中】


DOMA/yamanote】、敷地の使い方が大きな
分岐点となった設計でした。


南北に約45度の傾きのある細長い敷地です。
隣地の住宅は南西の道路に面して建てられ、
リビングの窓が道路に面していました。
通り行く人と今日はをしてしまうためか、
どの家も大きな窓にはカーテンが・・・


南側で空地に面して大きな窓を開ける、
一般的なプラン、考え方ではその傾向が強い。
けれど、それが快適なのかは疑問でもあります。


初めて敷地を訪ねたのは、まだ雪深い頃。
雪原にたくさんの足跡を残しました。
タンポポの咲く頃まで足重に通い、
様々に考えを深めるました。


敷地に立って北を望む。(写真上左)、
写真奥の右手=東側、
向いの家の庭越しに街を眺められました。
(木に隠れて見え難いですが。)


敷地にたって南を望む。(写真上右)
写真の左上=東側には三角山が見えた。


これを眺められたら良いなと感じたもの。


敷地は西側はやや閉鎖感のある雰囲気、
東側は南北に眺望のある開放的な雰囲気。


敷地は四方を家に囲まれていて、
大きな窓を開けても、開放感よりは
囲われている感が強くなると思われ、
おまけに視線に晒される、と思いました。


その中で見つけた二つの抜け良い僅かな方向、
三角山と街への眺望、これをどう活かすのか?
これが設計において重要と考えました。





閉鎖感のある西側に建築を、
開放感のある東側をコート(庭)とする、
コートハウスを設計しています。


細長い敷地をあえて縦に割る配置は、
このような過程を経て得たプランです。


一枚目の写真、建物と空が並んでいる様子が、
わかるでしょうか。綺麗な空を作りました。




基本的な考え方、外と室内をどう結ぶのか?
実は、これは【DOMA/道南】と同じです。


眺望のある敷地では眺望を活かしました。
閉ざされた敷地ではコートをつくりました。
【住宅】→【コート】←【外】
プライバシーを守りつつ、開放感のある住まい。


コートは採光、眺望、換気の要、十分に開放感の
あるプライベートな外です。住宅のリビングは
ドマ越しに3間巾の連続窓で面しています。


その落ち着いた風景、外一体感のある様は、
この写真の通りです。椅子も映えるかな?





建築設計とは敷地との良好な関係を築く事。
ローコストな住宅ではあるのですが、
築いた敷地との関係、公私の区分、佇まいとは、
コストには関係のないものです。これを適切に
考える事ができれば、様々な生活のスタイルに
応える設計ができるだろうと思います。

影を食らう!


朝は日差しが室内奥まで入り込む住まい、
ドマはのどかで気持ちが良いはずだ。
彼はそのことをよく知っているのだろう。



【DOMA/yamanote】
オーナーの書かれているブログは毎日、猫が登場する。
家の中の面白そうな、心地良さそうな、そんな場所を
選んで過ごす様は、発見も多くて楽しみです。





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