和室 ■S-house vol.15
S-Houseには和室がある。諸事情から客間は必要であった。
当初からインテリアのイメージが十分にあったわけではない。
予感はあった。それは畳選びで現れてくる。クライアントは畳を
「黒」、縁は「墨色」を選ばれる。方向性が明らかとなった。
造作が間もなくという頃ではあったものの、なんとかイメージを
カタチに出来ないか思案する。既に幾多の変更があり予算の
余裕はない。コスト増とならない仕様を探し、検討を重ねる。
仏間を躯体から持ち出し、合板で支持する「宙吊りの箱」とし、
扉は簡素に2枚折戸とした。大工工事として施工可能な提案。
ついでに、床の間とは別のスぺースとして飾り棚も設える。
間接照明が増えてはしまったけれど、器具は安価なもので十分。
土壇場でイメージが出来上がる。この状況にも関わらず、手間を
惜しまず丁寧に対応下さった担当者には大変に感謝しております。
今週、この造作が始まる。さて ・ ・ ・