ny with moai project

6月はじめにお話をお聞きし、取り組み始める。
ギリギリのコスト、現案でも相当に厳しい。
ただ今は、可能性を探るべく思案を試みた。


逆算して算出した規模、敷地をどう使い切り
(敷地の特徴をいかし)、建築を呼応させつつ、
空間の伸びやかさを得ようか?
様々なヴォリュームを考えると答えと一つだった。
小さな規模、これをウーンと引き伸ばしたもの。


何時もは建物を低く低く抑えて人との親和を
考えるのだけれど、薄板状の建築を考えた。
ちょうど、モノリス(2001年に出てくる石碑)を
2枚重ねた比率に近い。


周囲に肯定的な視点が乏しく、やや閉じた形状、
採光には気を配り、内部も検討してゆく。
高さにゆとりのある分、スキップフロアを用い、
ロフトを想定することで室内は随分立体的、
単調ではない伸びやかな空間を求められそうだ。




開口の位置を考えるのに、最初にモデリングし、
試していたのだけれど、少し手を加えると、
それなりに綺麗なパースが出来たので掲載。
横長の断面透図は、室内の特徴を良く表す。


端から見通すと、なかなか気持ち良さそう。
そちこちにスペースが生まれていて、家族が
住まうに様々なシチュエーションを作れそう。


窓を穿つ時、外観デザインからではなく、室内を
明るくするのに必要な窓を開けるよう考える。
簡素な箱形状と相まって違和感はないだろうか。
模型を参考にして今後調整して行こう。


ローコストで小規模な住宅への取り組み。
その潔さこそが生命線となるのかもしれない。
概算を出すので、直ぐに現実が突きつけられる。
・・・驚かないよう心の準備はしておこう。



未だ具現の可能性があるのか確かめている段階。
けれど、始めた以上は成果に結び付けたい。
タイトルは未定。ただ何となく、そんな言葉が
ずっと、頭のなかにあったので仮に。