【DOMA NATORI】竣工 その4


リビングは南側に4つ窓を組み合わせた
大きな窓を設けている。そのまま外へと
繋がる窓は、明るさはもちろん、視覚的
にも空間の広がる窓。


敷地の条件は良く、右手に見える擁壁が
何ですが、これは外構壁を待って消える。
とすると、敷地前の山の緑を借景できる。


山の縁に在るのは桜!の木。まるで庭木の
ように在って、実に丁度良い。
今年4月下旬、基礎の出来具合を確認しに
現場に行った際にその桜を見る事が出来た。


これが正面に納まっているのか?


5月半ば、上棟を待って尋ねた現場にて、
リビングの窓に納まることを確認出来る。


この山と散策路を越えて敷地に枝ぶりが
差し掛かるものの、これはそのままに、
庭の一部に在って欲しいように思う。


その2編に載せた写真、右手に揺れるのが、
この桜の木。


室内は漆喰の塗壁です。珪藻土相当との
目論見に対し、クライアントの要望により
カキ殻の漆喰となる贅沢。漆喰は艶の出る
素材なので、押さえるのではなくふわりと
コテ斑の残る程度と指示をしての壁仕上げ。


雨降り、しっとりとする木々の枝葉の色を、
やんわり映える壁となっている。
小さな家の室内をフルに使う空間構成、
その大きさを限定する、最もオープンな
スペースにある『角』又は『隅』を、
明るく照らして外へと連続する窓、壁仕上げ。


山に茂る木、夏場でも強い日差しは抑制でき、
雨の曇天でも室内を明るく照らす。


この落ち着きに出会えて、嬉しく思う。