その後。

4年前に竣工したお寺、その納骨堂。
敷地は細長く特異、限られた予算、
最大の効果を得ようと奮闘した設計。
全長28m程の建築は加わえて、
このお寺は一応の完成の姿となる。




(夜はこんな感じです。)

携わった一期工事は、本堂の東側に
約1000㎡の鉄骨造の会館+庫裏を設計。
それは2000年頃から思案を始め、
2001年に計画を本格化、大きく12の
提案を重ねて実施設計をスタートする。
写真奥がその棟、2002年冬に竣工。
手前の納骨堂棟はその約10年後の竣工。


お寺の象徴でもある本堂の大屋根、
町の軸線上にもあり、威厳を備える。
この屋根の作る稜線を壊さぬように、
建築はヴォリュームを抑えて設計する。


歴史あるお寺、その景観を出来るだけ
守りつつ、人集う場所を考えた。


当初からとても良い印象があったのは、
その手入れの行き届いた様だった。
檀家さんの一人一人が、自分のお寺と
いう意識の元であるからなのだろうか、
本当にいつも綺麗に保たれている。


先月、道東へ行った際に立ち寄り眺める。
綺麗に使われ、大切にされる様を見るのは
とても心地よく、気が引き締まる想い。


関係ない写真だけれど、近くにはこんな
絵に描いたような風景のある町。