佛願寺


昨年竣工した物願寺の納骨堂、その納骨堂に納まる阿弥陀様を写す。
工事最後に皆の手で設置する。その瞬間、建物に生が宿されたよう。
居合わせた関係者の皆、労を労われたような気がする優しいものだった。


その夜から竣工写真の名の下に自分だけの時間を多々過ごさせて頂く。
写真は翌日、初めての陽を浴びる阿弥陀様。日の出前から待っていた。


先日の記事のキングギドラ、実は阿弥陀様と模して照明や光の具合を
試すべく試行錯誤の際に撮った一枚であった。
(ギドラは自分の使い古しの超合金のおもちゃなんだけれど。)







お正月にこの納骨堂を訪ねてきた。


冬の太陽の軌跡は低く短い。正面の窓はこの時期に強く陽が差し込む。
フロストのガラスを越して眩く輝く光は、室内を金色に染め上げる。
直視したなら立ち尽くしてしまいそうなほど神秘的な光の空間だった。

住職の手前、慄く様は見せなかったけれど、まじまじと体感する。



親しみのある厳かさ、近くて遠い存在、全てを許容する清らかさ。
どうにも有り難い。





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