善光寺

先日、函館から室蘭へ向かう途中に有珠に寄る。
高速ではないので、やや気楽なドライブだった。

有珠の入江は波がなく、鏡のように静かな海。
波の高い季節に思えたけれど、ここは実に静か。
かつては澄んだ淀みだったらしい不思議な光景。






立ち寄った一番の理由は善光寺を見たいがため。
気持ちのよい境内、建築の佇まいには趣があり、
北海道らしからぬ、とても雰囲気のあるお寺。






何時も障子が開け放たれ、迎えられる様に感じる。
活けられた花々が随所にあり、心配りに感じ入る。






森を背に広がる中庭では地蔵様?達が碁を打つ。






トンボの赤が目に染み始める季節かな。






玄関土間を見上げると、このような棚がある。
よく見えれば、狐や七福神?・・・神様達だ。
おそらく誰彼の持ち込みを預かったのだろう。
・・・何と門戸の広いお寺だろうか。


アイヌ語でお経を読んだお寺だとも聞いている。
無縁様も拒まずとも聞いたことがある。
フラリと訪ねた私ですら心地よく寛がせて頂き過ごす。






    

円空仏があるとは知識で知ってはいたのだけれど、
この日初めて奥座敷の床に鎮座する仏に出会った。
薄明るい床の中で見透かすように目を細めていた。