軒 その2 ■S-house vol.11


前回に書いた軒 その1、実際にどう施工されたのか?
案内してみたいと思う。その経過を現場写真から ・ ・ ・




プレカットされた材料、応援の大工さん、選んだ好天、建築は一気に
建ち上がる。所謂「上棟」。屋根は防水紙までが施され一段落となる。
軒の先の下地合板上にチョロッと見える黒いものが防水紙。


板金屋根が取り付くまでは、これが建物を雨から守ることになる。
ここまでの作業、今は本当に早い!あっという間の出来事となる。






屋根はダクトのある無落雪フラットルーフ。破風は捨て板金と仕上
板金の2つが設えられ、屋根板金が掴み込んで仕上げられている。
この裏側には外壁通気のための換気部材が組み込まれている。




屋根は無落雪フラットルーフ。破風は加工された2種類の部材を
組み合わせ、これを屋根板金が掴みとめて仕上げている。この
裏側には外壁通気のための換気部材が組み込まれている。






外壁がつい先ごろ張り終えられた。完成された軒。外壁は立平葺。
ハゼを破風内に飲み込ませて納めている。建築全周のこの隙間が、
外壁、軒裏を換気するための通気孔となっている。




無駄のなく無理のない、シンプルな納まりが出来たと思う。