K邸

補足 【K邸】

先日載せた函館の住宅のスケッチ、 切妻屋根か勾配屋根の単純な家? と知人の指摘があり、不足なので 補足のものを貼り説明を加えます。 相当な苦労をして取り組んで頂いた 工務店の苦労は正しく伝えたい。 丹精に見える室内。 人の知覚は不思議、脳は事物を…

断面スケッチを改めて。 

道南は5年あまりの間、二つの住宅の設計に 携わり通う機会があった。 観光地ではあるけれど、観光をした事が 殆どなく、仕事の際はその余裕もない。 訪ねる際は常に、感じる事に努めていた。 自分自身が住まう事を想像するに十分なだけ 知る事を心掛ける。様…

見上げる。

玄関に入り、見上げる。最も低い床から、 最も天井の高いところを見上げています。 階段から橋を伝い、右手のヴォリュームに 多層構造の床が納まっています。 この写真、この住宅の特徴的な光景でしょうか。 小さな住宅ですが、伸びやかです。

現在の一番、上

スキップフロア、現在、最も上にある床のスペース。 ここは主寝室と考えている、最も奥にあるスペース。 最も奥の高い場所からは室内を見通すことが出来る。 けれど、ここを覗き込める場所はない。プライバシー の最も高い場所、広がりのある小さなスペース…

吹き抜け

写真は広角レンズで撮っているので、 室内がとても広く見えるかもしれません。 実際は30坪少々の小さな住まいです。 敷地に合わせた変則的な形状の平面なので、 このアングルだと更に奥が深く見えるかも。

朝日

訪ねた日の午前中、一度だけ陽が差しました。

2Fのオープンスペース

狭く計画した住宅、床面積を増やす為に、 ロフト的な空間も組み込んだ多層構造の、 つまり、床がスキップしています。 正面壁の奥、下は天井の低い収納スペース、 その上は勾配天井のまとまったスペースです。 右手はドマ吹抜上部、板を張り付けられる梁を …

LDK

一階、空間の隅から眺める全景です。 細長いというか、薄い建物です。 昨日の2階の部屋も見えます。 奥の上の方が気になる?

内観、2階。

リビングの上は、現在はオープン・スペース。 将来は子供の部屋へと作り込まれるだろうか。 吹き抜けたドマを通じて光、風が通る。

内観

変形した平面形状故に無理のないよう、 シンプルな木造軸組を計画しました。 どことなく和風? リビングからは、敷地の中でも特に 気持ちの良い場所=庭を眺められます。 庭は通りよりも高い位置にあるので、 低い塀をまわすと無理なく包まれた プライベート…

函館の住宅竣工

1年半に及ぶ設計を経て、函館の住宅、引渡し。 訪ねた日、撮影には不向きな程の曇天だった。 竣工写真は、整理つき次第UPしたい。 とりあえず外観の一枚を。外構は雪解けてから。

まもなく。

函館の住宅はまもなく竣工する。 函館は歴史ある街並みに隣接する閑静な住宅街、 その街角、庭を大切にしたいという要望に沿い、 思い切ってスレンダーなプランを組んだ。 大きくはない建物、こじんまりと佇みつつも、 内には空間を伸びやかに広げたく、縦方…

見上げる。

空間は出せた実感を得る。 設計監理、最初の難関。 多層床レベルを透かし見上げる。

軸組、組み上がる。

函館の住宅の現場、軸組が組み上がる。 生憎の空模様であったのだけれど、 屋根を張る前をみることが出来て嬉しい。 がしかし、早く屋根を掛けてくれ! 斜めに切り落とした建物形状はプレカットでは 加工できず、手作業となる。手間は掛かる。 大工さんは【D…

始まる。【編集中】

函館の住宅、建築始まる。設計期間は1年2ヶ月。 小さい建築ながらも相当な複雑さのある住宅。 実施図面は30枚。右往左往する要望に応えて、 後に+αの幾枚かも重ねている。 描いた詳細スケッチは現在10枚前後かな。 まだまだ描かなければならない。 この辺り…

描く 【編集中】

函館の住宅のディテールのスケッチ、 1/2スケールでとりあえず8枚を描く。 設計、見積の際に検討していたことを、 より具体的なアイディアとして検討し、 工事のはじまる前に適切に伝えたい。 ディテールもCADで描いて良いのだけれど、 どうも何時からか、…

いつも。

案外、いつも同じところで悩んでいる。 基本は同じ。けれど都度、適切を考え臨む。 これは、もう一歩だな。もう少し描こう。

計画中

住宅案。 吹き抜けて長く伸びるドマが庭と室内を結ぶ空間。 庭と建物が一体的に広がる佇まいを計画する。 庭との親和性ある建築のヴォリュームに、十分な 床面積を得るために7つの床レベルを設定する。 複雑な床構成をドマが大胆に貫いて光、風を導き、 プ…

薪ストーブ

「そんなに見るなよ、照れるだろう。」と 聞こえてきそうな火入れ式での薪ストーブ。 【bookshelf】での光景が忘れられない。 住宅から”火”が遠ざけられて久しい。 電化住宅はもちろん、ガスを熱源としても キッチンのコンロに灯る程度だろうか。 その意味で…

コーヒーを頂きながら。

コーヒーを頂きながら過ごすのが、とても好きだ。 何をして過ごすのかは時折による。 この日は、スケッチを始めていた。 屋根の納まりを悩む。 具体的な解答足りえるものが描けたと思う。 方々、ディテールが必要になり始めている。 どのような空間を求める…

2月の雪

2月に入り、雪質が変化したことに気付く。 綺麗な結晶の観察できた雪を忘れてしまいそう。 季節は、着実に変わっている様を実感する。 取り組んでいる住宅、その実施設計は思いのほか、難航している。 敷地の微妙な高低差を利用し、勾配屋根で包まれる室内を…

実施設計、進行中

水廻りはいつも、最後まで悩むポイントとなる。 ここがコンパクトに納まれば他の空間に余裕ができる。 ここが機能的に納まれば、実生活を快適にしてくれる。 ここを綺麗にプランできれば、住まいは楽しいはずだ。 描く度にアイディアが浮かび、幾多の変遷を…

空間は断面に宿る。

一般には『平面』の方が重宝されるのだけれど、 空間は『断面』の方が明快に伝わると言える。 個性はむしろ断面の方が強いのではと思う。 平面が素晴らしくとも立体を約束するものではない。 立体的な、つまり『空間』を常に念頭において建築を バランスさせ…

模型をつくる。

週末は事務所にて打合せがあった。 何度も描き直した平面図に断面図をどうにか描き上げ、 一面の立面図を終えたところで眠ってしまった。 目覚めると朝の4時であった・・・ 1時の打合せまでに屋根は間に合わなかったのだけれど、 四面の立面を貼り付けた模…

計画する。

まだ始まったばかり。 普段はこの絵を人に見せることはない。 (・・・なのに写真を載せるとは!) 敷地の情報を得、 要望をお聞きし、 可能性を探る。 静かな夜、毎晩、手を動かす。 一度CADにおこしてみようかと思う プランも現れだしてきた。 ただ、出来…

敷地に立つ。

今回訪ねた敷地、実はもう半月も前に図面を起こしていた。 初めてなのに迷わないほどgoogleマップで散歩もしていた。 建築にとって場所は必須の条件となる。 場所を実際に見て感じるまでは、手を動かさないと決めている。 そして、ようやく出会うことが出来…

サイクリング

週末は函館に行く。敷地を見に。 緊張と、興奮と、期待と、装う平静、 初めての時はいつも感じるこの心持、 今感じているこの落ち着きのなさは、 敷地に立てば取り戻せるのだと知っている。 クライアントが自転車に乗ると聞いた時から、 企んでいたことがあ…