田名部伸紀建築設計事務所

瑠璃

昆虫が好きなのだけれど、特にトンボは好きだ。 ヤンマになんか出会えば興奮が納まらなくなる。 写真はオオルリボシヤンマのメス。 このトンボはオニヤンマほどに大きい。 湿地を好み、両者は棲み分けが出来ている。 産卵場所を選び探しホバリング中、の一枚…

ミミ

目が会うと、声を掛ける間もなく、 みゃーみゃーと話しながら寄って来る。 上げた足を一々内側へ向ける独特の動作、 何故か左に寄って歩み来る。 屈んだ私の左足に擦り寄り、背に回り込み、 右に出てノドを鳴らし、触らせてくれる。 若い時は少しも触らせて…

敷地のはなし。その2【DOMA/yamanote】  【編集中】

【DOMA/yamanote】、敷地の使い方が大きな 分岐点となった設計でした。 南北に約45度の傾きのある細長い敷地です。 隣地の住宅は南西の道路に面して建てられ、 リビングの窓が道路に面していました。 通り行く人と今日はをしてしまうためか、 どの家も大きな…

敷地のはなし。その1【DOMA/道南の家】

先週末の帯広でのASJのイベントに貸し出していた、 【DOMA/道南の家】のパネルが戻ってきた。 (梱包が悪くて枠が破損してたぞっ!Y様。) この住宅は函館近郊に建つ住宅です。 函館山への眺望の素晴らしい風景の中に在ります。 イベントでこの住宅を紹介さ…

写真の本。

本を行商する知人がある。 かれこれ、付き合いは短くもない。 お互いに縄文世界が好きなので、 話し出すとつい、長話になっている。 久しぶりに話した後に、商人らしく、 当然のようにおいて行った一冊。 1955年の日本の民家を撮ったもの。 全国各地の家が納…

CAIN

ここ数年は良く本を読んでいる、ような気がする。 特にこの1年半程は古典ばかりを楽しんでいる。 ・・・ここ数ヶ月は読書時間が作れずに居るけれど。 100ページあまりの本に1ヶ月弱も要してしまった。 読んだのは有島武郎の 『小さき者へ 生まれ出づる悩み』…

暖かくなってきた。

地面から生え出るものを撮っていた。 土筆。寄るとかなり不気味な構造だ。 一つ一つさが花なのか、一房で花なのか。 一年目の松だろうか。針葉が数えられる小さな木。 竹の子にも出会う・・・そろそろ時期かな。 花に寄れば蟻がいる。蜜を食べるのだろうか?…

室内風景 

「あれ、どこだっけ?」と何かのファイルを求め、 PCの中を探し回り、普段は眺める事のない過去の フォルダーで、余計なものを見つけたりする。 「ホゥ!」と思い、探していたものを忘れる・・・ 「窓」に続いて、そのようなものを紹介する。 案外、素直に…

窓 

これは随分昔に作ったものなのだけれど、 専門的な雰囲気もあるので、でもあえて、 ブログにて引っ張り出して紹介してみよう。 図面にすれば、何が違うのかは微妙なもの、 けれど、実際にはどの窓も意味は違います。 色々あるのか?と、感じて頂ければなーと…

風船 

建築における『光』とは風船における『空気』だろうか。 最近、思い付いた言葉なのだけれど、 空間の広がりを良く表せるのではと思う。 風船はただ空気は強く吹き込んでも膨らまない。 押し広げるようバランスよく吹き込む必要がある。 コツを飲み込めば、す…

迷い刷毛。

とても良い印象の古い家を見かけた。印象の 良さは、良く手入れをされているからだと思う。 新たに塗られたらしい古い壁が輝いていた。 どうやら幾多の増改築のあった建物のらしい。 モルタルの壁は所々で目違いがあり・・・ 塗り分けするのは難しかったんだ…

調べてみる。 

先日、「ネパールの塩」の事を書いた。 自分の想像をネットで検索するまでを。 では、発信するに十分な質ある情報に するにはどの程度の労力が必要なのか、 確かめるべく札幌の中央図書館を訪ねた。 1時間程しか余裕がなかったのだけれど、 得た知識から検…

枝から生えるお菓子

迷子になりそうなほど白く消える風景。 GW、近郊の山の頂は未だ春を迎えてはいない。 どちらかと言えば、暴風の吹雪であった。 風の届かぬ林間を抜けるスキーヤー。 太陽の光は白い大気に拡散されてほぼ完全に方向性を失い、 十分に弱められた光が林の中に…

写真付きで。

スペインを訪ねているオーナー様より、 写真付きでメールが届いた。(写真を拝借!) 今回は純粋な旅らしく、届くメールからは、 長閑に楽しまれている様子が伝わります。 添付写真は世界遺産のカタルーニャ音楽堂。 スケッチブックを持って旅に出たいな。 こ…

風景の中の建築

函館からの帰り道、中山峠不通を知った。 前日には無事だったのに。そういえば・・・ さざ波が全面に立つほど道は水に沈んでいたし、 走る場所に迷うほど木々枝葉が散らかってたし、 ワイパーを跳ね上げるほどの突風が吹いていた。 函館へは車で行く。荷は多…

ネパールの塩

通う珈琲屋さんのお客さんに、ネパールを旅された 方がいるらしい。お土産の塩、お裾分けを頂いた。 ・・・ネパールで塩? 考察(空想)してみた。 一億年程昔、地球には巨大なパンゲア大陸があった。 やがて幾つかに分裂し、マントルに浮くプレートの 活動…

語るもの。

何かの機会に学校に行くと、目止まるものに溢れている。 水道、吐水口が上下に回転し水飲みの出来る、かつて 親しんだ覚えのあるものが目に入った。 あちこちを向いた水飲場もあれば、ここは下向きに綺麗に 揃えられていた。ついカメラを向ける。思うような…

積荷は何なのだろう?

打合せで函館まで走る。峠は雪もなく、春近し。 ただ、終日ガスの立ち込める白い一日だった。 思いの他早く到着、ヒョイと港まで出てみた。 海の向こうが霞む白い景色の中、大きな音が響く。 岸壁での荷下ろし作業を眺め、しばし過ごした。 船が傾くほどの勢…

ご注意下さい。 

以前、軒先のディテールを記事にしたことがあります。 どうも、それがしばしばヒットするらしい。それに、 何とかの知恵袋的サイトで、どなたかの質問に対する 解答の中にリンクされていることを、最近知りました。 私のブログは、私の設計の取り組みを案内…

グレーの空

天候の崩れる前の空は、実に綺麗なグレーをしている。 明るいの薄暗く、風景は妙に立体的、実に不思議な様。 テイネに着いて出会った風景、出会えて本当に良かった。 手稲山は市内が一望できる。遠距離から見る都市は僅かな 段差しかなく、小さなサイコロを…

ファサード

デザインに関わった一棟のマンションが竣工する。 電車通に面するファサードは幾重にも壁が層をなし、 藻岩山へと溶け込むような風景を考えた。住宅は、 地域や景観によく馴染む佇まいであって欲しいと願う。 先日、竣工検査に立ち会い、足場の取れた外観を…

ジンギスカン

事務所の屋上に雪が積もる。 そこを切り開き、特設のブースをこしらえた。 彫りだした雪の椅子もそろう。 一度してみたかった雪中の焼肉。 七輪に火をおこし、故郷から取り寄せた、 幼馴染の居る生肉店のジンギスカンを焼き頂く。 案外、覚悟があれば冬でも…

2月の雪

2月に入り、雪質が変化したことに気付く。 綺麗な結晶の観察できた雪を忘れてしまいそう。 季節は、着実に変わっている様を実感する。 取り組んでいる住宅、その実施設計は思いのほか、難航している。 敷地の微妙な高低差を利用し、勾配屋根で包まれる室内を…

木星

[:Right:w240] 歩いて程近くの中島公園には古い天文台がある。 時々、天体観測会が催されている。 まさか都会の真ん中で天体を?と思うなかれ、 案外、公園は暗く星を眺めることが出来る。 もちろん、周囲は明るく雲は光輝いている。 明るい星しか見えないの…

写真は故郷・道東の夕暮れ、日常の『道』の光景。 「暖かいお正月。」と皆が言う。けれど正直、寒い。 冷たい空気に残るわずかな水分を丹念に抽出し、 それを凍て結実させては堆積して作られる道路、 その表情は奥深くみえる。 幾重にも磨き重ねられた路面の…

あけましておめでとうございます。

この夏、お寺の仕事で訪ねた際に訪ねた故郷の町にある湖、 そこで出会った野性(?)の鯉です。 いつだかも載せたのだけれど、彼との出会いが新鮮でした。 本当に気持ち良さそうに、優々として力強い存在に思えた。 相応しい場所を選び住む。そこに在るもの…

敷地を見る。

土地探しのお手伝もする。 情報を集めるお手伝いは可能、そして、出会った土地が 相応しいものかどうか一緒に考えることが出来ます。 土地を探されていたお客様があり、適当な敷地情報を入手する。 先ずは一つ一つgoogleのマップなどで確認し、それから送る…

森に灯る桂

10月は2度、道東のお寺の現場へ行く。 仕事の時はまず、どこにも寄らない。 けれど道東道(高速道路)へ向かう途中、 天気の良さに誘われて少し遠回り、寄道する。 寄ったのはオンネトー。自分の好きな場所だ。 今年の紅葉は遅いらしく、色づきも良いとは言え…

見学ツアー。

先週末、ASJのイベントの続きとしてバスツアーがありました。 たくさんの方に見て頂いたのは【DOMA/yamanote】です。 極度の上がり症、バスの中でもイエの中でもシドロモドロ、 大変失礼致しました。また、ありがとうございました。 上手くは説明できません…

家具搬入。

もう一棟のマンションがこの週末に棟内モデルがオープンした。 建築工事は間もなく躯体工事を終え、内外装工事に入る。 先んじて、その一部を利用して公開されるもの。 週末にソファを設置しましたとカンディハウスの担当者から 連絡が入っていた。家具はき…